2007-01-01から1年間の記事一覧

実験2

こんどもねむさんちから盗んできた、こむちんの肉球 …いつも実験台になってくれて、ありがとうm(__)m (ナナタンのもピンク色なんだけどね^^;;;) ねむさんの示唆による実験…これが正しいやり方だと思う。 1,写真を開いて適当に縁取り選択(反転を忘れずに…

実験1

ホントの日付は26日 去年のねむさんちのサンタ・ダンクくん クリスマス用なので ムリヤリこの日に…(^^ゞ 「ぼかし」の実験に使わせていただきました 1,ダンクくんの写真を選択して、レイヤーを作成 2,選択ツールで囲み、反転&「選択範囲をぼかす(50%)…

メモ…ちょいと実験

メインアカウントから記入可能になったので(^^ゞ 以下は書きかけ…十三年後の現在から見て「フョードル殺人事件」の年代をを推理する。 …つまりアリョーシャを主人公にした「第二の小説」は、何年の出来事になる予定だったのか? 1848年 パリ二月革命(西洋か…

カラマーゾフのタイムテーブル

亀山さん訳(集英社版)に、事件の経過を整理してあるので、抜粋をメモっておこう(^^) これから読もうという人は、見ない方が良いかもです。 <A=アリョーシャ、D=ドミトリー、I=イワン> 1日目(第1部) ・午前中 家族が修道院にてゾシマ長老と面談(Dは…

メモ XV "カラマーゾフ万歳!"

みんなに愛されたイリューシャの葬儀のあと、彼の記憶と友情を永久に持ち続けようと呼びかけたアリョーシャに、十二人ほどの少年たちは「カラマーゾフ万歳!」と叫んで、この小説は終わる。ドストエフスキーは、続編を十三年後に設定して続ける用意をしてい…

メモ XIV 実在する悪魔

譫妄症…つまりアルコール中毒などによる幻覚症状。イワンが会ったちんけな悪魔は、イワンの分身。スメルジャコフとの面談により、教唆犯としての自分自身に耐えられなくなって幻覚の発作が起きる。「彼は、神への不信に悩んでおり、それと同時に(無意識のう…

メモ XIII 逆ユートピア幻想

1871年に設立された(子供会みたいな^^;)フレーベル教会というのがあったそうな。アリョーシャと同じく子供好きのドストエフスキーは、小学生たちの遠足に参加するのが楽しみだった。同伴の教師たちが自然についての知識などを教え、最後にダンスや歌や様々…

メモ XII 実現しなかった奇跡

自己を過信して誘惑に身を委ねてはならない 「カラマーゾフ的な力」の上にも「「神の御霊」が働いているか? マタイ伝「荒野の誘惑」…イエスは「神の神(しん)に従い人間として」悪魔の誘惑に臨んだ。人間もイエスに習って、奇跡など必要としないで神ととも…

メモ XI 心の広さと大きさと

先日TVで、金田一さんが「広いと大きい」について、何か言ってたような記憶が… ♪う〜みは ひろいな おおきいな〜♪ 心の広さ 高潔と下劣、美と汚辱、マドンナとソドム、カチュリーナとグルーシェンカ…相反する両極の心を持つドミトリー。 「おれはやみくもに…

メモ X 兄弟愛の表裏

ブラーチヤ(単数はブラート):兄弟。修道僧への呼びかけ(英語でもブラザーって言うよね)。同志。仲間。男性への親しみのこもった呼びかけに使われる。 ドミトリー ・アリョーシャに対して 「おれはさ、アリョーシャ、おまえをぐいと抱き寄せて、つぶれる…

メモ IX 臆病なユダ

「世界中の臆病という臆病を集めて、二本足で歩かせたような、牝鶏のように臆病」なスメルジャコフ。去勢派は臆病者と、侮蔑されていた↓ 「われらは臆病者、狡知炊けた者、破廉恥にして、腹黒い、忘恩のやから、われらは心冷ややかなる去勢者、中傷者、奴隷…

メモ VIII 白いキリスト

白と黒のイメージが逆で、混乱するよ〜…まぁアリョーシャは「黒塗りくん」だけど。 潔癖性のスメルジャコフが、当時盛んだった異端宗派の鞭身派から派生した「去勢派」であると、暗にほのめかされている。信徒たちは清純無垢の印として、白い靴下をはいてい…

メモ VII "蛇の季節" のなかで

イヴを誘惑した蛇。しばしば竜に擬せられる。 ・スネギリョフ二等大尉が「石」に腰を下ろしてアリョーシャに語る、息子イリューシャと観た凧揚げの光景。 口語の「ズメヨーク(凧)」を使わないで、「凧」と「蛇」の両方の意味がある「ズメイ」を使っている→…

メモ VI 3と13の間

数字にこだわるドストエフスキー。どこの民話や神話も「3」は象徴的に扱われているけれども、この「カラマーゾフの兄弟」にも「3」がオンパレード。三人兄弟、3,000ルーブル、三位一体etc.で、四部から成る長編の各部が三編構成(3×4=12)とエピローグ3章の…

メモ V 薔薇と騎士

カトリック嫌いのドストエフスキーが、ゾシマ長老をカトリックと関係づけようと描写している節があるのはなぜか?…薔薇の谷間、嘆きの聖母、象牙の十字架etc.(ロシア正教会ではイコンのみがが尊崇され、彫刻塑像類はご禁制)「大審問官」伝説はローマ・カト…

メモ IV 巡礼歌の旋律

16世紀から19世紀頃までロシアでは、粗末な身なりで地主屋敷、教会の門前、市の立つ場所で巡礼歌を歌って、施しを受けてまわる風習があった。聖地巡礼が源流だそうだけど、内容は聖書や聖者伝。 「神の人アレクセイ」は最も人気のあった巡礼歌 ローマ貴族の…

メモ III 好色な人たち

「第四編好色な人たち」に登場する全員が「好色な人」にあてはまるんだって。主要人物ほぼ全員。ゾシマ長老もアリョーシャもね。 「好色な人たち」の原語が「スラドストラースキ(変換が面白い→「素羅どす虎ー好き」(^0^)/)」で、「スラードキイ(甘い)」…

メモ II 黒いキリスト 

<続編の予測> 亡きゾシマ長老の指示に従って還俗し、放浪の旅に出たアリョーシャが革命の志士となるというのが、おおかたの解釈らしい。「塗炭の苦しみ」を与える階級の「黒塗り」さんが、塗られる側の民衆を救う「キリスト」として、皇帝暗殺団の首魁また…

メモ I " カラマーゾフ" の姓について

「カラ」とは、チェルク・タタールゴ語で「黒」の意味。アリョーシャは、スネギリョフの頭のいかれた妻から「チェルノマーゾフさん」と呼ばれた(「チェルノ」はロシア語で「黒」) 「マーゾフ」は、ロシア語の「マーザチ(塗る)」から。以上で「カラマーゾ…

暗黒の森(ダンテの神曲から)

画像は「神曲」の挿絵集ね→ うちの古々岩波(パラフィン紙が付いてるヤツ)を取り出せないので 密林から借りてきました。なんか、幽鬼の呼び声が聞こえているような…(O.O;)(o。o;) なぜダンテかというと、人間は様々な虚偽によって本来の自己を見出せなくな…

図書館にて

「カラマーゾフの兄弟を読む」の続編が存在するのを知って、前二冊を返すと同時に検索。ついでに在庫があったので「謎ときカラマーゾフの兄弟」も借りてきた。勢いに乗って、光文社版第三部も、購入(^^)新たなる出発―『カラマーゾフの兄弟』を読む〈3〉 (『…

「闇の王国・光の王国」

画像は裏カバーの図版 ご存じブリューゲルの「バベルの塔」 (1563年頃 ロッテルダム ボイマンス=ファン・ブーニンゲン美術館) 光文社版「カラマーゾフの兄弟 第二部」は、かの有名な「大審問官」とそれに続く「ゾシマ長老の伝記&談話」を集録。イワンの…

「交響する群像」の裏カバー絵

これもイコンね(^^) 「ウラジミールの聖母マリア」 12世紀 トレチャコフ美術館所蔵 ロシア正教ではイコン崇拝は、広く浸透している。土着の素朴な農民の精神的よりどころとなっていた。いろんな小説に出てくるよね。 ゾシマ長老 この人の解く「魂の癒し」は…

カラマーゾフの兄弟・第一部

光文社版Iを読み終えて、江川さんの「謎ときカラマーゾフの兄弟」を発掘出来なかったので、図書館へ直行。驚いたことに貸し出し中。同じく見付からなかった米川版(河出書房新社)をはじめ、岩波版、新潮社版その他諸々版も出払っていた。こんなに人気がある…

積ん読解消はカラマーゾフから

新訳エピローグ付き全5巻完結…訳が平明で読みやすいという噂 一巻だけ買っておいたのを、ちょいと読んでみるべ?(^^)カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)作者: ドストエフスキー,亀山郁夫出版社/メーカー: 光文社発売日: 2006/09/07メディア: 文庫購…

何故かハリポ7

本日読了。まだ内容を事細かに書くのは憚れるので、ちょっとだけ(面倒くさいし^^;) 一番気になってたS先生は、まったく予想通り…もう少し捻ってくれたらよかったのに。結局彼は「二つに引き裂かれた思いですだ」だったのね。 7巻を通して、敵役の心理描写…

8月のカレンダー

どうってことないけど、一応作ったので…(^^ゞ ハリポ7は、8月2日現在2/3(Chaper24)まで終了…ネタバレしたいけど、言わないよ☆

ラスコーリニコフの13日間:十三日目

<7月20日> スヴィドリガイロフ自殺。母を訪ねる。ドゥーニャの来訪。ソーニャ宅に寄り、乾燥広場で大地に接吻、警察署へ自首。(以上第六編) <ついでにエピローグ> 1865/12 判決(自首の日から5ヶ月後) 1866/2/7 大斎期(復活祭まで7週間) 1866/3/2…

ラスコーリニコフの13日間:十二日目

<7月19日> クレストフスキー島で夜を明かす。この日、カチュリーナの葬儀。午後二時、ラズミーヒン立ち寄る。ポルフィーリィが来訪し、自首を勧める。安料亭でスヴィドリガイロフと話しこむ。スヴィドリガイロフ、ドゥーニャを監禁。この後、遊園地、許嫁…

ラスコーリニコフの13日間:十一日目

<7月18日> スヴィドリガイロフ、「空気、空気、空気が必要」と言う。母、妹、ラズミーヒンが下宿をたずねるが、不在。 … 上の画像はこれ↓…単に絵の題材が枯渇したから挿入しただけ(^^ゞ ロシア文学裏ばなし―虫眼鏡で見た作家の周辺 (中公新書)作者: 工藤精…