メモ XV "カラマーゾフ万歳!"
みんなに愛されたイリューシャの葬儀のあと、彼の記憶と友情を永久に持ち続けようと呼びかけたアリョーシャに、十二人ほどの少年たちは「カラマーゾフ万歳!」と叫んで、この小説は終わる。ドストエフスキーは、続編を十三年後に設定して続ける用意をしていた。
十三年後には、アリョーシャ33歳。少年たちは25〜27歳。現代のキリストと十二使徒の構図。
江川さんは「皇帝暗殺の黒幕として処刑」がアリョーシャの運命と説く。その反対意見は
1,「万人と万物」への愛を説くアリョーシャの信条が「暗殺」にふさわしくない。
2,「神の人アレクセイ」は、忍苦と耐乏の聖者で、そんな大それたことはイメージと掛け離れている。
わたしとしては、1と2の折衷説が好み〜。「暗殺説」を採るなら、ドミトリーのように知らないうちに嫌疑をかけられて、真相を知りながらすべてを赦して、刑場の露と消えるってとこかな?
…で、こんなの↓があるよ(^^)
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