ラスコーリニコフの13日間:十三日目

再生出来るか!?

<7月20日
スヴィドリガイロフ自殺。母を訪ねる。ドゥーニャの来訪。ソーニャ宅に寄り、乾燥広場で大地に接吻、警察署へ自首。(以上第六編)
<ついでにエピローグ>
1865/12 判決(自首の日から5ヶ月後)
1866/2/7 大斎期(復活祭まで7週間)
1866/3/27 復活祭
1866/3初め シベリアへ出発
1966/4 オムスク到着
1966/5 ドゥーニャとラズミーヒンの結婚
1867/2/27 大斎期
1967/3/6〜12 精進(大斎期の二週目)
1867/4/16 復活祭
1867/4/23〜29or30〜5/6 ↓
・江川訳:二人は口を聴こうとしたが、できなかった。涙が二人の目に浮かんでいた。二人とも青白く、痩せていた。しかし、その病んだ青白い顔には、一新された未来の、新しい人生へのまったき復活の曙光が、すでに明るく輝いていた。二人を復活させたのは愛だった。ひとりの心が、もうひとりの心にとっての尽きることのない生の泉と秘めていたのだ。
・白葉訳:彼等は何か話したいと思ったけれど、できなかった。二人の眼には涙が浮かんでいた。彼等は二人とも、蒼白く痩せていた。しかし、この病み疲れた蒼白い顔にはすでに、更新された未来の曙光、新生活に対するまったき復活の曙光が輝いていた。彼等を復活させたのは愛であった。一方の心が他の心のために生の絶えざる泉となったのである。
・米川訳:彼らは口をきこうと思ったけれど、それができなかった。ふたりの目には涙が浮かんでいた。彼らはふたりとも青白くやせていた。しかし、この病み疲れた青白い顔には、新生活に向かう近き未来の厚生、完全な復活の曙光が、もはや輝いているのであった。愛が彼らを復活させたのである。ふたりの心はお互い同士にとって、生の絶えざる泉を蔵していた。
・工藤訳:二人は何か言おうと思ったが、何も言えなかった。涙が目にいっぱいたまっていた。二人とも蒼ざめて、痩せていた。だがそのやつれた蒼白い顔にはもう新生活への厚生、訪れようとする完全な復活の曙光が輝いていた。愛が二人をよみがえらせた。二人の心の中には互いに相手をよみがえらせる生命の限りない泉が秘められていたのだった。
…さぁて、どれが名訳なんだろう?江川訳は「謎とき…」に抜粋が載っていた。工藤訳は、たまたま新潮社版下巻を手に入れた。それぞれ個性があるな〜。
慣れ親しんだ米川訳は別にして、白葉さんのは、古い岩波文庫そのもので、けっこう好き♪…ぼちぼちと古本屋を探してみよう(^^)


かけあしで読んで日付に会わせてUPしたので、なんか中途半端になってしまった。あわせて登場人物or名場面を描こうとしたのが敗因かも…初めの計画としては、すべての日にイラストを貼り付ける予定だった。カチュリーナ、リザヴェータ、アリョーナ婆さん、ルージン、レベジャートニコフ、火薬中尉が候補に挙がっていたけれど、描ききれなかったな〜(¨;)
また(気が向いたら)挑戦するとか言ってみる…付け焼き刃ではなく、ちゃんと態勢を整えてからじゃないとね(^0^)/