カラマーゾフの兄弟・第一部

beruthiel2007-08-15

光文社版Iを読み終えて、江川さんの「謎ときカラマーゾフの兄弟」を発掘出来なかったので、図書館へ直行。驚いたことに貸し出し中。同じく見付からなかった米川版(河出書房新社)をはじめ、岩波版、新潮社版その他諸々版も出払っていた。こんなに人気があるとは驚き\(◎o◎)/!多分夏休みの課題図書にでもなっているのかな?
なんにしても、同好の士が多数存在しているのは喜ばなきゃね(#^.^#)
…で、以下の二冊を借りてきた↓

上の画像は、「交響する群像」の表紙の写真に一部が載っている
アンドレ・ルブリョフ画「三位一体の天使」(1407年頃 トレチャコフ美術館所蔵)


<光文社(古典新訳)文庫>
亀山郁夫さんの訳は、なんと言っていいか、平明すぎて肩すかしかも…ロシア文学というより、ハヤカワ文庫を読んでる手軽さかな?(笑)これはこれで、面白いかも(;^_^A

  • とりあえず重要人物一覧など

・アリョーシャ(アレクセイ・フョードロヴィチ・カラマーゾフ):三男…純真無垢、一応主人公
・ミーシャ(ドミトリー・フョードロヴィチ・カラマーゾフ):長男…先妻の子、放蕩息子
・イワン(イワン・フョードロヴィチ・カラマーゾフ):次男…アリョーシャと同じく後妻の子。インテリ。
・フョードル(フョードル・パーヴロヴィチ・カラマーゾフ):親父…ダメオヤジ。悪党。道化。スケベ爺。
・スメルジャコフ:下男件料理人…父親は誰?
・ゾシマ長老:修道院の長老…アリョーシャが尊敬して止まない高徳の師
・グルーシェニカ(アグラフェーナ):妖艶な美人…フョードルとミーシャが恋のさや当て
・カテリーナ(カテリーナ・イワーノヴナ):知的な美人…ミーシャの婚約者。イワンがほの字
・リーズ(リーザ):アリョーシャにラヴレター


フョードルって、身勝手で露悪趣味でどうしようもないオッサンだけど、無駄口の中に真実を言い当てているところがあるんだよね。皮肉っぽいところ、けっこう好き(^0^)/とくに(後の章の話だけど)ゾシマ長老の死に際の悪臭の箇所でそう思ったよ〜。最初、ゾシマ長老は理想の聖職者として読み進んでたから、初読の時はちょっとショック…フョードルは洞察力抜群かもしれない!(O_O)
そういえば、スメルジャコフの父親はゾシマ長老だと、どっかに書いてあったぞ★←たしか、「ウラ読みドストエフスキー清水正著)」