メモ VIII 白いキリスト

白と黒のイメージが逆で、混乱するよ〜…まぁアリョーシャは「黒塗りくん」だけど。
潔癖性のスメルジャコフが、当時盛んだった異端宗派の鞭身派から派生した「去勢派」であると、暗にほのめかされている。信徒たちは清純無垢の印として、白い靴下をはいていたそうな。そういえば「ダ・ヴィンチ・コード」のシラスくんはアルビノだったな〜…「キリストもアルビノだったんだよ」と司教が言ってたような←うろ覚え(^^;)
鞭身派は、自らを鞭打ってキリストの苦しみを体現するマゾみたいな集団で、信者たちは密室でお互いを鞭打ち、法悦状態になるとお察しのとおりの状態に…それを嫌ったのが去勢派で肉欲にまみれる「蛇」を退ける。これまた狂信的(^_^;)
「淫蕩に溺れて、堕落の底で押しつぶす、カラマーゾフ的な下劣さ」を退治する使命をおびて、蛇のフョードルを殺し、三千ルーブリを奪った。しかし、自分は魔王(サタン)にもなれない、ちっぽけなやくざな悪魔だと自覚して、イワンにお金を返して自殺。そしてこの「白いキリスト」は、実はユダだったかもしれない…という考察は、次章に…