読書記録

III The words of Húrin and Morgoth

Haudh-en-Nirnaethの位置が、イメージとちょっと違う。アウファウグリスのど真ん中だから良いのか!?だけど、章の始めに荒涼とした平原にこの丘だけが草が覆って、モルゴスのservantは近寄れなかったとあるのに、フーリンをboundしても良いのかね?死の匂い…

II The Battle of Unnumbered Tears

今のところ、シルマリルとほとんど同じ。 五度目のバトルでエルダール・エダイン連合軍は、モルゴスにこてんぱんにやられる。トゥアゴン退却の盾になって、フオルは斃され、フーリンはモルゴスの虜囚となる。トゥアゴンの存在が命取りになると予感していたモ…

I The Childhood of Húrin

あっと驚くような目新しいことはないようだわね。シルマリルと終わらざりしを足して2で割ったような…(^◇^;)フーリンとフオルがソロンドールにつれられてゴンドリンに「行きて帰りし」で、帰り際にマエグリンに嫌みを言われたこと。トゥーリンの子供時代。フ…

Introduction

「フーリンの子供たち」に至るまでのあらまし。 父フーリンから直情的な激しさと、母モルウェンから誇り高い厳しさを受け次いだトゥーリンは、モルゴスの呪縛と奸計で過酷な運命をたどる。 内容の検証はもっと聡明な方々に譲るとして、思いついたことなどを…

Preface

…まずは序文から。LoTRの中で垣間見た上古の世界。シルマリルと終わらざりし(と、HoME)にも載っているThree Great Talesとは、ベレンとルシアン、フーリンの子供たち、ゴンドリンの陥落。これらの物語は、教授が若い頃から構想を練っていた物語だったそう…

Crime and Punishment…ナポレオン?

ラスコーリニコフの理論 人間は凡人と非凡人に分類されて、非凡人は人類の幸福や発展のためには、凡人の道徳や規律を踏みにじる権利を持っている。つまり善い目的のためには他の人間の血を流してもかまわない。ナポレオンは、多くの屍を踏み越えて英雄となっ…

Crime and Punishment

ついにクラパニ終了。画像は、ロシア語で書くとこんな感じ(プレストゥプレーニエ・イ・ナカザーニエ…いずれは読めるようになりたい^^;) 一ヶ月ほどかかったかな?長い単語、長いセンテンス、長いパラグラフでちょっとシンドイ。特に抽象的概念の記述には四…

FoTR おまけor蛇足

今「罪と罰classic版」を読んでいるので、「指輪物語」と連動して考えてしまう。 ・ラスコーリニコフの理論 The crimes of these people are, of course, relative and multifarious; for the most part what they are demanding, in highly varied forms, i…

FotR Disc.16

Ch.10 The Braking of the FellowshipでFoTR終了。あとForewordは早口。 お気に入りフレーズ このディスクは、好きな箇所が沢山あるけどCh.9 The Great Riverの馳夫さんを外したくない。 'Fear not!' said a strange voice behind him. Frodo turned and saw…

FotR Disc.15

Ch.7の残りと、Ch.8 Farewell to Lórien、Ch.9 The Great Riverのサルン・ゲビアの奮闘まで。 <'A Reader's Companion'に載ってた話> 最初の構想ではElfstoneを与えられるのはギムリだったんだって\(◎o◎)/!そのすぐ後、馳夫さん(当時はTrotter)の真の…

FotR Disc.14

Ch.6 Lothlórien の描写は良いな〜(^^)こんな場所は、地球上には残ってないかも。本物のマルローン樹を見てみたい。Ch.7はThe Mirror of Galadriel 。サムがシャイアの惨状を見て心を騒がせるところまで。 お気に入りフレーズ 'You cannot go home alone. Yo…

FotR Disc.13

Ch.4 の残りとCh.5 The Bridge of Khazad-dôm、Ch.6 Lothlórien の入り口、レゴラスのニムロデルの歌の直前まで。 お気に入りフレーズ 'I do not like the feel of the middle way; and I do not like the smell of the left-hand way: there is foul air do…

FotR Disc.12

Ch.4 A Journey in the Dark の'Fool of a Took!' の後、ガン爺がピピンに変わって見張りをするところまで。 お気に入りフレーズ 'There was a door south-west of Caradhras, some fifteen miles as the crow flies, and maybe twenty as the wolf runs.' '…

FotR Disc.11

Ch.2 のThe Council of Elrondがやっと終わってCh.3 The Ring Goes Southのカラズラスに雪が降り始めるところまで。 お気に入りフレーズ 'Nothing is evil in the beginning. Even Sauron was not so.' やっぱりピピンが好きだな〜(^^) 'I shall go, unless …

FotR Disc.10

Ch.2 のThe Council of Elrondの長いこと!エルロンドが指輪の由来を語り始めて、ガンダルフがサルマンから逃れた顛末まで。 お気に入りフレーズ ボロミアの自慢タラタラ武勇伝と、アラゴルンのあっさりゴクリ捕獲話が対照的。 'Into what deadly perils he …

FotR Disc.9

中途半端だったので、The Fellowship of the Ring をクリアしておこう。 Book IIのCh.1と、Ch.2のThe Council of Elrondで、グローインの話が終わってエルロンドが話し始めるまで。出番は少ないけど、ピピンの無駄口が好きだな〜(^^) お気に入りフレーズ 'Yo…

Crime and Punishment : Disc 3

あっけなく終わっちった。随分エピソードが抜けてるし、ホントは心理描写に引き込まれるところなんだがな〜。 スヴィドリガイロフは、今でも謎の部分がある。ラスコーリニコフの分身で、副主人公。欲望を追求するのが生き甲斐みたいなニヒリスト。 この「Cri…

Crime and Punishment : Disc 2

悪徳の権化スヴィドリガイロフ登場。私は俗物ルージンよりマシだと思うけど。ラスコーリニコフは、ポルフィーリに目をつけられる。 ソーニャとの会話を、スヴィドリガイロフに立ち聞きされるところまで(chap.4 の途中)凄く縮小されているので、物足りない……

Crime and Punishment : Disc 1

めっちゃブリティッシュ…語学講座を聴いてるみたい(笑) でも、これシャドーイングの練習にはいいかもしれない。トラックの所要時間がまちまちで、長いのは17分48秒もあるけど。 ストーリーも駆け足。あっという間に犯行が行われ、やらしいルージンがラスコ…

草枕(蛇足)

グールドさんは漱石の何処に惹かれたか?大衆に媚びることのない芸術。西洋の「人情」に終始する「美」ではなく、自我や私欲を排除した、純客観的に物事を観察する「非人情」の立場を貫くということらしい。世俗的で自己顕示欲が強かったモーツァルトを否定…

草枕 13

久一さんの出征の見送りに行く。ミスター志保田がご老体なので山越えはせず、川下りでステーションへ。ベルの音で列車が滑り出すと、最後列の車両の窓から例の野武士が顔を出す。一瞬那美さんと目が合う。那美さんの表情に「憐れ」が浮かぶ。 汽車に「乗る」…

草枕 12

木瓜の下でうとうとしていたら、那美さんとむさ苦しい野武士のようなオッサンを目撃。野武士は、那美さんの別れた亭主。破産して満州に出稼ぎに行くのだそうだ。 愚かにして悟った木瓜になりたいものだ (綺麗な木瓜の花を撮ったらUPする予定) When you con…

草枕 11

黄昏時を観海寺へ、そぞろ歩き。和尚さん素敵♪俗世に倦んで、山里に命の洗濯に来た甲斐もあろうというもの。 上の写真は、都会の木蓮 青空にのぼ〜っと伸びている木蓮が奥床しい。山里の禅寺の大らかさ。 Above, the sometime realm of star and moon Is all…

草枕 10

鏡が池で馬子の源平さんから、何代か前の志保田の嬢様の身投げ事件を聞く。それ以来志保田家には祟りがとりついているそうな.。ooO(゜ペ/)/ひゃ 深山椿の描写が示唆的 Whenever I see a wild camellia growing in the heart of the mountains, I am remi…

草枕 9

那美さんとの会話。那美さんの一本勝ち…一枚上手。鏡が池に、身を投げて浮いてる姿を絵に描いてくれるように言われて、タジタジ。 画家の非人情的小説の読み方 小説なんか、始めから終わりまで順を追わずに、ランダムに開けたところをいい加減に読むのが、面…

草枕 8

ミスター志保田のお茶席。招かれたのは、主人公と観海寺の和尚、志保田氏の甥久一さん。久一さんは、二三日うちに満州へ出征する。 浮世離れした桃源郷にも戦争の足音が Since my arrival I had been under the impression that this was an idyllic dream-l…

草枕 7

漱石さん、温泉が大好きなんだな〜。湯船にぷかりと浮いて至福の時を味わう…気持ち良さそう…道後温泉での「坊ちゃん」のやんちゃぶりも面白かったけど、湯煙の中で謎の女人と鉢合わせ(寸前)が艶めかしい(^0^)/ この話、実体験らしい。那美さんのモデルとい…

草枕 6

静かな春の日に、ぽつねんと机に向かって絵の構想を練るが、描けない。考えれば考えるほどイメージが湧かないのは、芸術家の苦しみか?この章は原文も英訳も読むのに骨が折れる(^^ゞ 「キ印」の那美さんが夢遊病みたいに廊下を往来するところは、ハラハラす…

草枕 5

恐ろしいほどオンボロ床屋で、酔っぱらいの親方との会話。江戸っ子崩れの野次馬親方が笑える。あまりにも卑小なゴシップが、かえってノンビリとした春の気配に調和しているのだそうな(笑) 床屋の鏡が素敵(^◇^;) When I moved my head to the right my face…

草枕 4

那美さん(志保田の嬢様)との緊張した会話。 聡明でコケティッシュな那美さんのモデルは、前田案山子の次女卓子なんだそうな。五高時代の漱石は、小天温泉の案山子の別邸に、友人と滞在したことがある。そんなこんなで、流産後の妊娠、慣れない熊本の生活も…