Crime and Punishment

下手でゴメン

ついにクラパニ終了。画像は、ロシア語で書くとこんな感じ(プレストゥプレーニエ・イ・ナカザーニエ…いずれは読めるようになりたい^^;)
一ヶ月ほどかかったかな?長い単語、長いセンテンス、長いパラグラフでちょっとシンドイ。特に抽象的概念の記述には四苦八苦。あらかじめ邦訳を読んでたから辛うじて…(^^ゞ
未だ完全に理解できてない(気になる)ところが多々あるし。ラザロの復活とかスヴィドリガイロフの○○とか…。ひとことで言えば、一線を越えて罪を犯した者が愛によって再生するってお話。あらすじは、読んでのお楽しみ。ミステリーとしても、結構面白いと思うよ。

  • 主な登場人物

<どんなちょい役でも個性があって魅力的だから、一部ご紹介>
・ロジオン・ロマーヌイチ・ラスコーリニコフ(ロージャ)
元大学生。非凡人の理論を実行するために高利貸しの老婆を斧で殺害。
・アヴドーチャ・ロマーノヴナ(ドゥーニャ)
ラスコーリニコフの妹。兄と同じく聡明でプライドが高く、激しい気性の持ち主。
・ドミートリイ・プロコーフィッチ・ラズミーヒン
気むずかしいラスコーリニコフの唯一の友人。誠実で快活なロシア青年。ドゥーニャに「ほ」の字。
セミョーン・ザハールイチ・マルメラードフ
元官吏。アル中でボロボロ。赤貧スパイラル。
・カチュリーナ・イヴァーノヴァ
マルメラードフの後妻。貧困と病気で、精神に異常を来している。
・ソフィヤ・セミョーノヴァ・マルメラードヴナ(ソーニャ)
マルメラードフの長女。飢餓状態の義理の弟妹のために身を売る。
・アルカージイ・イヴァースイチ・スヴィドリガイロフ
副主人公。徹底的な無道徳主義者。ドゥーニャに邪恋を抱く。
・ピョートル・ペトローヴィチ・ルージン
ドゥーニャの婚約者。拝金主義の卑劣な弁護士。
アンドレイ・セミョーニィチ・レベジャートニコフ
ルージンの 元教え子。単細胞のコミュニストかぶれ。根は善良。
・アリョーナ・イヴァーノヴァ
強欲な金貸しばばぁ。
・リザヴェータ・イヴァーノヴナ
アリョーナの義理の妹。
ポルフィーリィ・ペトローヴィチ
予審判事。ラズミーヒンの親類。ラスコーリニコフを追いつめる。人間に対する深い洞察力もあって、ちょっと魅力的。「刑事コロンボ」を観たとき、ポルフィーリィを思い出した。

  • 名前

ロシア人の名前がややこしくてロシア文学を敬遠してる人は多いと思うけれど、慣れればそうでもない(と思う)たとえばラスコーリニコフの正式名はロジオン・ロマーヌイチ・ラスコーリニコフ
ロジオンがファーストネーム。愛称がロージャ、ロージカなど。ロマーヌイチは父称と言って、ロマーンさんの息子ってこと…ギムリだったらギムリ・グローイヌイチだったりして…アラゴルン・アラソヌイチ…フロド・ドロゴヴィチ…トゥーリン・フーリヌイチ…(←やめれっ!^^;;;)
ラスコーリニコフが姓ね。動詞のラスコーチには分裂とか割裂くという意味があるんだって。
つまり、名前+父称+姓で正式名。ロージャなんて呼ぶのは親しい間柄のとき。「ロジオン・ロマーヌイチ」と呼ぶときは、ちょっと改まったとき(〜〜さんってね)
これが妹のドゥーニャになると
アヴドーチャ・ロマーノヴナ・ラスコーリニコヴァ。女性と男性では語尾が変化する。愛称はドゥーニャ、ドゥーネチカetc.
ちなみにニエノール・フーリノヴァ、エオウィン・エオムンドヴァ、エラノール・サムワイズヴァ・ギャムジーヤ(?)なんちゃって(^0^)/キャハハ
(このように外国の名前を、無理にロシア名に変換することはないそうです…念のため)
長ったらしい名前が多いけれど、巻頭に登場人物リストなどが載っていればそれを参考に読んでいけばすぐに覚えられるよ。使い分けられる呼び名で、その場面の雰囲気が伝わってきて、結構お話のなかに引き込まれたりする(^^)