IX 性の生贄

家族を養うために身を売らなければならなかったソーニャ。その分身のリザヴェータは「観照派」の巫女で、集団で聖霊を感知して法悦に浸る儀式の「聖痴愚」だった(O_O)…「大女で醜いけれども、善良で物静かでなかなか魅力的で、常に孕んでいる」とのうわさ話を、ラスコーリニコフが耳にしている。まぁソーニャとリザヴェータが生贄なのはわかるけど、ラスコーリニコフの分身であるスヴィドリガイロフも生贄とは\(◎o◎)/!
なるほど彼も賭博の借金で投獄されるところを、女地主マルファに3万ルーブルで身請けされ、囲われてたもんね。でも、彼そのものが次々に犠牲者を屠っていたのは、これ如何に?
スヴィドリガイロフの理論(言い訳)は、淫蕩の悪癖に捕らわれた犠牲者であって、唯一の救いはドゥーニャを得ること。そのドゥーニャに拒否されて、消えずに残っていた小さな良心が芽生え、彼女を解放して自殺。
ふ〜ん。スヴィドリガイロフが突然ピストル自殺をするのが長年の謎だったけど、これが答えか☆