千の顔をもつ英雄(上)

  • とりあえず上巻は読んだ

世界中の神話や宗教が紹介されていて、原註もタップリ。
メチャクチャ縮めて一言で言うと、「英雄は旅立ち、成し遂げ、生還する」が基本原則で、そのディテールが様々なヴァリエーションで彩られる(←あたりまえと言えばあたりまえ^^;)
遠い原始時代から、人は母親の胎内から出でて、幼児期は保護されて過ごす。やがて割礼などの通過儀礼を経て、父親もしくは社会に託される。そこには危険や軋轢が蔓延している。それを乗り越えて一人前の人間として社会の構成要因となるわけだわね。
英雄は降りかかる困難を乗り越え、父親たる神に匹敵するものとなって、衆生を救うために戻ってくる。
…と言うことらしい。

  • 思うに

生と死の間の束の間の営みを自覚して、自然の驚異とか離別の苦しみを、誰か(神or魔物?)のせいにするようになったのはいつのことだろう?…ホモ・サピエンス以前のヒトもそんなことを考えていたんだろうか?同一パターンの物語を共有しているのは、人類以前の記憶がDNAに刻印されているんじゃなかろうか?
…てか、思考回路はあんまり変わらんのう(^◇^;)