ドン・ジョヴァンニ

モーツァルト作曲 ジェイムズ・コンロン指揮 ケルン・ギュルツェニッヒ管弦楽団(1991年)

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(リージョンコード0だけれど、日本語字幕あり)
光源氏のスペイン版…源氏のように女々しくないのが天晴れ(^◇^;)

  • 主な登場人物

ドン・ジョヴァンニ(好色な貴族):トーマス・アレン(Br)
レポレッロ(その従者):フェルッチョ・フルラネット(Br)
騎士長:マティアス・ヘーレ(B)
ドンナ・アンナ(その娘):キャロリン・ジェイムズ(S)
ドン・オッターヴィオ(その婚約者):Kjell Magnus Sandve(T)
ドンナ・エルヴィラ(ドン・ジョヴァンニに捨てられた貴婦人):キャロル・ヴァネス(S)
ツェルリーナ(村娘): アンドレア・ロスト(S)
マゼット(その婚約者):ラインハルト・ドーン(Br)

  • あらすじ

・第一幕
騎士長の娘アンナの部屋に忍び込んだドン・ジョヴァンニ。 騎士長と決闘になり殺してしまう。アンナは復讐を決意。
逃げる途中に、昔捨てたエルヴィラにばったり。これを従者のレポレッロに任せる。レポレッロは旦那の女性遍歴リストを見せて、あんな不実な男は諦めなはれと説得。
次の狙いは、結婚式の新婦ツェルリーナ。これはエルヴィラに邪魔され、婚約者と現れたアンナに父の仇と気付かれる。
それでもめげずに、全員を舞踏会に招待。ここでツェルリーナを得ようとして失敗。追いつめられて、混乱に乗じて逃走。
・第二幕
逃走中も、レポレッロと衣装を替えてエルヴィラの小間使にお誘いのセレナーデ。追っ手のマゼットを殴り倒して逃げる。レポレッロは間違えられて、危うく殺されそうになる。
レポレッロと墓地で落ち合って、 騎士長の石像を晩餐に招く。
ようやく屋敷に帰り晩餐。エルヴィラがやって来て、改心するよう説得するも無駄。
そこへ招待された石像が現れ、悔い改めるように警告するが、これも拒否。とうとう地獄に引きずり込まれる。
残された六人が「悪事の果てはこんなもの♪」とフィナーレ。

  • 悪魔的

主役のトーマス・アレンさん、メフィスト・フェレスが似合いそう…メルコールとかヴォラント役も御推奨←褒め言葉よ♪めまぐるしくナンパしてるわりには、成功率が低い…逃げてばっかり〔笑)誘惑の歌は、なかなかのものだけどね〜。石像に迫られても卑屈にならないところが、ピカレスク・ロマンかも。
レポレッロのフェルッチョさん、パパゲーノなんか似合ってると思ってたら、YouTubeで歌ってた(^0^)/コモン・センスを持ってる、愛すべき庶民ね。「フィガロ」の「もう飛べまいぞ…♪」にあわせて、つまみ食いの言い訳するのは、観客サービス?
ツェルリーナちゃんも可愛くてコケティッシュ。焼き餅を焼くマゼットを上手くなだめて、良い女房になれそう(^^)

台本のロレンツォ・ダ・ポンテは、「フィガロの結婚」も書いた人。封建制が崩壊寸前のなか、様々な制約に抵抗して極力政治色を盛り込もうとしたんだって(えらい!)…つまり、横暴な領主を懲らしめるために、農民が一丸となってドン・ジョヴァンニを追いつめたりとかね。ドン・ジョヴァンニ本人も、既存の法や宗教とは無縁の自由人として描かれている。

  • 地獄墜ち

噂通りの迫力。映画(アマデウス)を見たときから、このシーンを観たいと思ってた…考えたらYouTubeで色々観られるのね(^_^;「オネーギン」のホロストフスキーさんもドン・ジョヴァンニを演ってる☆…この方も格好良いな〜(#^.^#)。。。と思ったら、今日動画を探しても見付からない(゜;)(。。;)キョロ…あれは夢だったのか(O.O;)(o。o;)