XI The Fall of Nargothrond

トゥーリンがナルゴスロンドに来て5年が経ったころ、海の神ウルモの警告を携えて、ゲルミアとアガルワインがやってくる。今や王オドロレスの右腕であり、ナルゴスロンドを牛耳っているトゥーリンは、橋を壊して敵の侵入を防ぐより、攻撃に出る策に固執する。アガルワインに「従兄弟のトゥオルとえらい違いや。彼ならちゃんと人の忠告を聞いて賢く行動するやろ!」と言われる。
案の定機は熟したと見て、邪竜グラウルングがオークを率いてナルゴスロンド陥落。竜の術策にはまったトゥーリンは「フィンドウィラスを救出することのみが、モルゴスの呪縛を解く鍵である」とのグウィンドールの最期の言葉を無視して、母モルウェンと妹ニエノールを守るためドル・ローミンへ向かう…ふたりは既にドリアスにいるとも知らずに。