主人号の登場

花言葉は情熱

  • 13: The Hero Enters

イワンの病室のバルコニーに巨匠が現れる。運命の女(ひと)との出会いと別れ、心血を注いだ作品を酷評されて原稿を燃やし、精神を病んだことを語る。
…いきさつを詳しく書かないようにしよう(^◇^;)
この章には異稿があって(二カ所)後の展開(24章)に出てくる巨匠を陥れた狡猾なアロージイ・モガールィチ(マガールイッチ)のことなどが書かれている。発表の場を絶たれ、当局の目を逃れて、失明した後は、エレーナ夫人の口述筆記で死の直前まで推敲が行われたそうだ。で、手を入れたノートの一部が紛失したこともあり、辻褄の合わないところがある。…密かに持ち出して外国で出版されたし(これが新潮社版だって)
邦訳の三部を読み比べたくなったのは、ずっと気になっていたことがあるからなのよね…やっぱり解消はしなかったけれど…失われたノートが発見されるまで待たないとダメみたい(気になる矛盾は、その箇所が出て来たときに…^^)
(*水野訳は異稿を採用している。法木訳は、上巻末に追記)
上の写真は巨匠と彼女の好きなバラ。今朝咲いてるのに気が付いた(^^;)

  • 忘れてた!

療養所に二人の新入り患者
・119号室:通風口のドル札についてわめき、アパートに悪魔が住み込んだと言い張る。
・120号室:ひっきりなしに、頭を返してくれとせがんでいる。
(ちなみに巨匠は118号室、ベズドームヌイは117号室)