メフィストフェレス

ヴォランド氏が初めてパトリアルシェ公園に現れたとき、黒いプードルの柄のついたステッキをもっていた。英訳にはAppendixが載っていて、
"a poodle's head : In Goethe's Faust, Mephistopheles first gets to Faust by taking the form of a black poodle."とある。
あら、そうだっけ?と、確認のため「ファウスト」を探す探す…ホント片付けなくては(>_<)
やっとこさ見つけ出して見てみたら、高橋健二訳で「黒いムク犬」となっていた。
あちらでは黒い犬は不吉な象徴であるらしい。プードルも、あの可愛いカットじゃなかったら、モジャモジャのムク犬なんだな?
第一部の中頃で、巨匠がベズドームヌイに「博学なベルリオーズが気が付かないなんて驚いてしまう」ってせりふがあるのだけれど、固定観念に凝り固まっていては真実を見極める目も曇ってしまうってことでしょうな〜。
…て、まだサタンさんが現れたところで、その先に進んでない「The Master and Margarita」であります(^^ゞ