カムリに伝わる四つの物語4

単なる戦士

  • ロブナイの夢

実在の人物マレディスの息子マダウクの弟討伐軍に加わった、一人の戦士ロブナイが観た夢の話。(普通の人物が主人公になるのは特殊な例なんだって)要するに古のベイドンの戦いとアルスルを、一介の戦士が夢に観ると言う構成。
<うまくまとめられないから、索引を写しておこう…「ウェールズ独自の文学の中の傑作の一つ」とあるので、読んでくだされ^^;>
・アルスル:五世紀後半から六世紀前半にかけて、サクソン人を相手に華々しく戦ったブリトン人の長。後に中世ロマンス、アーサー王伝説の主人公として活躍する人物。516年のベイドンの戦いの勝利。535年カムランの戦いで、メドラウトと共に倒れ、アヴァロンの島へ運ばれたと、神話化された。
オウァイン:六世紀に活躍した「古き北地方」の兵士たちの指導者。ウェールズの古詩、その後の文学作品に登場する英雄。アーサー王物語群の中の伝説的人物。
・イダウク:プリダインの攪乱者。この男と、アルスルの宮廷で最も堂々とした騎士の一人と見なされ、重用されていたメドラウトの裏切りによって、サクソン人の優勢が始まったといわれている。また彼は魔法を操る人物として名高く、同時に頑固者であったといわれている。
・メドラウト:アルスルの甥。ふたりのいざこざがもとで、カムランの戦いが起こった。アーサー王伝説のモルドレッド。