カムリに伝わる四つの物語2

GreenDragon

  • スィッズとスェヴェリスの物語

プリダインの王となったスィッズのお気に入りの弟スェヴェリスは、フラインク(フランス)王の世継ぎの女王と結婚し、善政を行っていた。ある時、プリダインは三つの災禍に襲われ、スィッズはスェヴェリスに相談に行き、その原因と解決法を伝授された。
(1)異民族コラニア人の進入
(コラニア人:優れた聴覚の持ち主でウェールズの民話では魔法の力を持ち、いたずら好きの小人として登場)
→スェヴェリスは(コラニア人だけに効く)毒虫を兄に渡し、すり潰して水に混ぜて国内の人々を全て集め、全員揃ったところで、魔王の水を振り掛けるように教える…和平を結ぶと思わせるんだよ。コラニア人も可哀想に(T_T)
(2)五月際ごとに上がる恐怖の叫び声
(その声を聞くと、人々は心臓を引き裂き、女たちは流産し、大地は荒れ果ててしまう)
→二匹の龍が死闘を繰り返しているので、国の中心に穴を掘り最高のミード酒を入れた桶を置き、絹布で覆う。龍が疲れ酒を飲み干して眠ったら布で包み、地中に埋める。
(3)大量の食糧の消滅
→強力魔法を使う大男がみんなを眠らせ、食糧を盗んでいる。スィッズは眠気に襲われたら水に浸かって三晩見張りを続け大男にまみえる。激しい戦いの後、大男を打ち倒し、賠償と忠誠を得る。