マビノーギの四つの物語2

ブランウェン(のつもり^^;)

  • スィールの娘ブランウェン

当時の婚姻は花嫁の男子兄弟たちが、本人の意思を確認して承諾し、日取りが決められ、祝いの宴が設けられる。
ブランウェンの兄弟:マナウィダン、ベンディゲイトブラン(ブリテンの王)
(ベンディゲイトブランは半神的な人物で、巨大な身体をしている)
異父兄弟:ニシエン、エヴニシエン
(ニシエンは善良な若者、エヴニシエンは仲の良い兄弟でも争いを引き起こすような性格)
アイルランドの王マソルッフがスィールの娘ブランウェンを妃に迎え入れたいと船でやって来た。歓迎の宴が開かれたが、エヴニシエンがマソルッフの馬を引き裂き侮辱を与えたので、マソルッフ怒って帰ってしまった。ベンディゲイトブランは多大な賠償と「再生の大釜」を払って、婚姻が成立。ブランウェンはアイルランドで歓迎され、息子グウェルンが生まれた。
・しかし翌年、ブリテンでのマソルッフが受けた侮辱に対しての抗議が起こり、ブランウェンは罰を受けることになった。彼女は宮廷の厨房で働かせられ、肉を刻み終わった肉屋に毎日頬を平手で打たれた。故郷のブリテンにはこの事実を知られないように細心の注意を払われた(国交断絶にちかい状態)
・三年の間、ブランウェンは椋鳥を馴らして言葉を教え、手紙を託して兄へ送った。ベンディゲイトブランは七人の騎士を守りに残して、アイルランドへ進軍。軍勢は船で出発したが、ベンディゲイトブランは徒歩で海を渡り、川を渡るときは橋となって部下を渡らせた。(半分神様だからね^^;)←「長たる者が、橋となるほかないであろう、余が自ら橋となることにいたそう」という諺が倦まれたそうな。
・ブランウェンの取りなしもあり、マソルッフは退位して王子(ベンディゲイトブランの甥)グウェルンが王となり、ベンディゲイトブランの巨大な居宅を建設して、和平が成立した。
この居宅には罠が仕掛けられていて、エヴニシエンは革袋に隠れていた間者をひねり潰した。エヴニシエンは少年グウェルンを燃えさかる炎に投げ入れたり、ホント乱暴者!
アイルランド勢は例の「再生の大釜」に死者を放り込んで、生き返らせ戦闘がはじまる。エヴニシエンは自分の所行で取り返しの付かない結果になったのを恥じて、敵の死者に混じり大釜に投げ入れさせ、大釜を壊したが、自らの心臓も張り裂けてしまった。
・生き残った者は足に毒槍を受けたベンディゲイトブランと、ブランウェン、ブリテン軍の七人だけ。ベンディゲイトブランは自分の首を切り落とすし持ち帰るよう命ずる。ブランウェンは荒廃した両国を見て、心臓が張り裂けて死ぬ。
・その後、本国はベリの息子カスワッサウン(後で出て来そう)に乗っ取られていたり、生きた首と共に七年と八十年の間安らかに暮らしたあと、すべてを思い出して指定されたスィンダインに首を埋葬。
アイルランドの生き残りは五人の身重の女たち。生まれたのは五人の男の子で、超年上の妻を迎え、この国を治めた。荒れ果てた土地を五つに分割し、黄金や銀を見つけ出し豊かになっていった。