アイスランド人のサガ9

  • <北地区>コルマークのサガ

・詩人コルマーク。黒髪で身の丈高く、力が強く、せっかちな性分。彼はソルケルの娘ステインゲルズに一目惚れ。ソルケルは魔法の心得のあるソールヴェイグの二人の息子にコルマークを討たせようとするが、返り討ちに遭う。ソールヴェイグは、コルマークがステインゲルズと一緒になれぬよう呪いをかける。
・結婚の日取りも決まったが、持参金でもめ、コルマークが式に欠席したので、ステインゲルズは決闘屋ベルシに嫁がせられることになる。ステインゲルズはコルマークに知らせようとするが、ソールヴェイグが邪魔をする。
・式が終わったあとでコルマークは事の次第を聞き、ベルシに決闘を要求。ベルシは「生命の石」の入っている剣でコルマークの親指を傷つける(コルマークも名剣を借りるが言いつけ通りに使わないので、効果がなかったんだって^^:)
・ベルシは友人との不和で「生命の石」を奪われ重傷を負う。ステインゲルズは夫が跛になったのを理由に離婚する。その後、金持ちで詩人のソルヴァルズと再婚。
・外国に行っていたコルマークはステインゲルズを忘れられず、戻ってきて連れ出し、思いのたけを歌に託すが彼女はなびかない。再々訪れるコルマークに業を煮やして、ソルヴァルズの弟は決闘を申し込み、魔法使いに刃の通らぬ身体にして貰う。コルマークも魔法使いに頼むが、文句が多いために魔法がうまく掛からない(笑)コルマークの刃は役に立たないが、それでも相手の肋骨を折る。
・ステインゲルズに別れを告げ、兄とノルウェーに出かけるコルマーク(別れに二度キスをして賠償を払うことに…) ステインゲルズも夫と共にノルウェーに向かったが、ヴァイキングに襲われ、コルマークに助けられる。
ノルウェーで四度キスをして、一度は救助の礼、二度目は挨拶、あとの二度分を罰金に課される。その後もコルマークとソルヴァルドの争いは続くが、コルマークがソルヴァルドをヴァイキングから救ったとき、ソルヴァルドはステインゲルズにコルマークのところへ行くように命ずるが、彼女は夫を変える気持ちはないと言う。
・その後、コルマークは兄と英国諸島をヴァイキングとして活躍し勇名をはせるが、スコットランドで巨人と戦い、両肋骨を折り、最期の歌を残して兄のソルギルスに財産を託して死ぬ。