宗教的学問的著作1

エッダが韻文の歌謡形式の神話or伝説としたら、サガは散文の歴史文学にあたる(のだそうだ)北欧のヴァイキングたちがアイスランドに植民した前後の歴史的記録が多数あり、歴史そのものではないけれど、12,3世紀頃の人々の生活や心意気を窺うことが出来るんだそうな。
サガ「saga」は、英語の「say」やドイツ語の「sagen」と同系の「segja」という動詞に由来する名詞で、<語り。語られたできごと。物語>を意味するんだって。

・ソルヴァルド・コズラーンスソンはヴァイキング行に参加したが、分捕り品を気前よく囚われ人を救うために使用して、人々から愛されていた。後に司教フリズレクに洗礼を受け、二人してソルヴァルドの故郷アイスランドに布教に赴く。しかし受洗しない者に対するソルヴァルドの残忍なふるまいがもとで、司教は去っていく。
ノルウェーのオーラーヴ王は洗礼を受け、ステヴニルをアイスランドへ派遣したが、異教の神殿を打ち壊して島民の反感をかい、逃げ帰る。次に王が送ったサンブランドは熱心に布教したが、さしたる成果はない。
・オーラーヴ王は次々と使者を送ったが、異教徒とキリスト教徒の対立は激化した。アイスランドの首長ソルゲイルは内乱を恐れ、調停案を出した。↓
・「洗礼を受けて一人の神を信ずべし。捨て子と馬肉を食べる風習は残す。供犠は密かに行う分には差し支えなし。ただし証人が連れてこられた場合には追放免除金を払うべし」
・かくてアイスランド人はすべて洗礼を受けることになる。1000年のことだった。

アイスランド史全体の流れのなかで、次の章「植民の書」の続きをなすように構成されてるらしい。
「異教徒」ってキリスト教徒から見た言葉でしょ?オーディンや、ワイナミョイネンからみたら、イエスさまこそ異教になると思うけど…こういう発想は理解し難い(;^_^A