英雄伝説3

  • シグルズ

・今度はシグムンドと、エイリミ王の娘ヒョルディースの間の子、シグルズのお話。シグムンドの息子たちは全員、力、身の丈、頭とすべての技能に長けていたが、その中でシグルズが最も優れていた。
・シグムンドはフンディング王の息子たちとの戦いで斃れ、ヒョルディースはヒヤールプレク王の子アールヴと再婚したので、シグルズは少年時代をここで過ごした。
・シグルズは名馬グラニを得、ドワーフのレギンに養育された。レギンは名剣グラムを彼に与え、兄のファーヴニルが龍に姿を変えて父の遺産を独り占めしているのを討たせようとした。
・シグルズはファーヴニルの心臓を刺し貫いたが、ファーヴニルは「燃える焔のような赤い宝石はお前の命取りになるぞ」と忠告して死ぬ。
・レギンに乞われ、ファーヴニルの心臓を炙っていて、指に付いた血をなめ鳥の言葉が分かるようになったシグルズは、レギンが自分を罠に掛けようとしていることを知る。彼はレギンの首を刎ね、ファーヴニルの心臓を食べ、レギンとファーヴニルの血を飲んだ。ファーヴニルの莫大な宝はシグルズのものに…
・シグルズは火焔を越えて、ヴァルキューレのシグルドリーヴァ(ヴォルスンガサガではブリュンヒルド)に出会い、愛を誓った。
・にもかかわらず、ギューキ王の息子たち、グンナルとホグニらと友好を結び、ギューキ王の娘グズルーンを妻にした。そのうえブリュンヒルドをグンナルの妻にするのに手を貸した。
・真相を知ったブリュンヒルドは恨み骨髄に徹し、グンナルにシグルズを殺害するように要求した。
・グンナルはホグニに拒否され、頭の悪いもう一人の弟グトホルムにシグルズ殺害を依頼。グトホルムは寝ているシグルズの胸に剣を突き立てるが、後ろからグラムを投げつけられ一刀両断にされる、
・グズルーンの驚きと悲しみ。ブリュンヒルドは刃に伏して死ぬ。その後グズルーンはアトリと結婚。アトリに招待されたグンナルとホグニの凄絶な死。

これ「ニーベルンゲンの歌」の原型。後でヴォルスンガサガに再話があるので、詳細はそこで…(と書いてある^^;)