英雄伝説2

  • フンディング殺しのヘルギ

・ヴォルスングの子シグルドとブラールンドのボルグヒルドの間に生まれたヘルギ。その名は勇名高いヒョルヴァルズの子ヘルギにちなんでつけられた。シグムンド一族はヴォルスンガルと呼ばれていて、フンディング王と敵対関係にあった。
・ヘルギは、当時の習慣に従いハガルのもとで立派な戦士に成長。フンディング王に立ち向かいこれを討つ。以後フンディング殺しのヘルギと呼ばれる。
・ホグニ王の娘シグルーンは、ヴァルキューレになったが、ヘルギに一目惚れ。しかし父王はグランマル王の子ホズブロットと婚約させる。
・ヘルギはシグルーンを娶り、グランマル、ホグニ連合軍と戦う。激戦のなかシグルーンの弟ダグ一人を残し連合軍は全滅。
・ダグはヘルギに忠誠を誓ったにもかかわらず、父の仇を討つためオーディンに生贄をささげた。オーディンに借りた槍でヘルギを刺し貫く。
・シグルーンは弟の破誓と夫の死をを知ると、恐ろしい呪いをダグにかけた。
・悲しみにくれるシグルーンは墓塚にヘルギが現れたのを知ると、会いに出かける。
・「悲しみの涙が燃える血になって、わたしの胸に重くのしかかる。もう哀惜の歌を歌わないでおくれ」と、二人は墓の中で抱擁し合った。だが、ヘルギは夜明け前に蒼ざめた馬に乗って天の道を帰らねばならなかった。
・翌日もシグルーンはヘルギを待ったが、彼は戻って来なかった。彼女は心痛と悲嘆のあまり、長くは生きられなかった。
・ヘルギはハッディンギャルの勇士ヘルギに、シグルーンはハールヴダンの娘カーラに生まれ変わったという。

エッダの英雄伝の中で異色の哀歌。哀調ただようロマンチックな歌なんだって。
(ひょっとして、ロミオとジュリエットの原型かも…そう思っただけ^^;)

エッダ―古代北欧歌謡集

エッダ―古代北欧歌謡集

これを読むときは、一番最初に読んでみよう♪