英雄伝説1

  • 鍛冶屋ヴォルンド

・フィン王の三人の息子フラグヴィズ、エギル、ヴォルンド。三人は狩りに出かけ、狼谷に家を建てた。近くの狼池で、三人のヴァルキューレに出会い、妻にした。八年目に妻達を残し、一旦帰郷して戻ったら、館はもぬけの空。フラグヴィズ、エギルは妻を探しに行ったが、ヴォルンドは残り、黄金の腕輪を造って妻の帰りを待った。
・スヴィーショーズ(スウェーデン)王ニーズスはヴォルンドを襲いに来たが、彼が留守なのを知って、紐に通してある七百個のうちの一つを取った。
・ヴォルンドは腕輪が一つ足りないのを知って、妻が帰ってきたと思い座って待っているうちに眠ってしまった。気が付くと、手は縛られ足枷をはめられて、ニーズス王のもとへ引き立てられた。
・王は腕輪を娘ボズヴィルドに与え、ヴォルンドの剣を自分のものにした。王妃はヴォルンドを恐れ、彼の腱を切り沖の島に幽閉させて、王のために芸術品を鍛えさせた。
・ニーズス王の幼い王子たちが宝を観にやってくると、ヴォルンドは二人の首を切り、その足をふいごの穴に隠し、頭蓋骨を銀で包んで酒杯にしてニーズスに渡した。眼から造った輝く宝石は王妃に、歯からはブローチを造って、ヴォルンドに贈った。
・ボズヴィルドは腕輪を壊してヴォルンドに修理を依頼しに来た。彼はビールで酔わせ、彼女を我が物にした。彼は鳥の翼で羽衣をこしらえていて、笑いながら空中へ飛び去った。ボズヴィルドは泣きながら城へ帰った。
・ニーズスは復讐がなされたことを知った。