神話14

  • トールとゲイルレズ

・ロキがフリッグの鷹の羽衣を借りて遊んでいたところを、巨人ゲイルレズに捕まり、トールを槌や力帯、手袋を持たずにおびき出すよう命ぜられた。うまく誤魔化して、トールとシャールヴィを連れ出し出発。
・途中立ち寄ったヴィーザル神の母の女巨人が、狡いゲイルレズ相手に必要な力帯と鉄の手袋と杖を貸してくれた。
・ヴェルム川を、ロキはトールの帯にしがみつき、シャールヴィは盾の紐にぶら下がり、流れに杖をついて渡ろうとした。ゲイルレズの娘ギャールプが水嵩を増したので、大きな石を投げつけ、ナナカマドの茂みを掴んで岸に上がった。これ以降「ナナカマドはトールの救い」という表現が出来たんだって(知らなかった^^;)
・到着すると、一行は一客の椅子しかない山羊小屋に閉じ込めらた。トールが座ると、天井まで椅子が持ち上がった。そこでトールはグリーズの杖を梁にあてると、ポキッと音がして下で椅子を持ち上げていたゲイルレズの娘ギャールプとグレイプの背骨を折ってしまった。
・ゲイルレズとの試合は、真ん中で火が焚かれている広間で始まった。巨人が真赤に灼けた鉄の棒をトールに投げつけると、トールは鉄の手袋で受けとめ振りかぶった。巨人は柱の後ろに身を隠したが、杖で柱もろとも貫かれ壁を通り越して大地に突き刺さった。