神話13

・巨人フルングニルは自分の馬グルファクシ(黄金の鬣)に乗って、スレイプニルに乗ったオーディンを追ってヴァルハラの門へやって来た。酒宴に招かれたフルングニルは大言壮語を発し、トールの怒りに触れ、決闘を挑む。
フルングニルはヨーツンヘルムにとって返し、仲間と作戦を練り、粘土の巨人メックルカルヴィを造って牝馬の心臓を入れた。武器は巨大な砥石。
・トールはシャールヴィをつれて決闘に赴く。
・決闘の場、牝馬心臓のメックルカルヴィはトールの姿を見るとびびっておしっこを漏らした(笑)シャールヴィはフルングニルに、トールは地中から攻撃するので注意するよう耳打ちしたので、石の盾を脚の下に敷き両手で砥石を持ち上げた。
・砥石とトールの槌は空中で激突し、砥石はバラバラに砕け地上に産するすべての砥石となり、一片がトールの頭蓋骨にめり込んだ。槌はフルングニルに命中。
・巨人はトールの上に倒れ、片足がトールの首の上に乗った。その片足は他のアース神たちにも取り除くことが出来なかった。
・そこへトールと女巨人の間に出来た三才の息子マグニが来て、簡単にどけてしまった、トールは喜んで、フルングニルのグルファクシを息子に与えた。女巨人の子にグルファクシをやるのは不吉だと警告される。
・巫女のグロアが魔法の歌を歌うと、トールの頭に刺さった砥石はぐらりと動いた。トールは喜んで彼女の夫をヨーツンヘルムから救い出し、家に戻ることを告げた。巫女はあまりのうれしさに、残りの呪文をすっかり忘れてしまった。そのためトールの頭には今でも砥石が残っている(爆)