駆け足で
- 読み終わって
図書館に返却するために、大急ぎで斜め読みした…あと一週間残ってるし、延長も出来るんだけど(本当はもっとじっくり熟読したいなと思いつつ^^;)
韻文なので、慣れるまで解説を読まないと理解しにくかった。原文は強弱の韻律が素晴らしいらしい。極寒の夜長に古老の歌う物語を、みんなが聞き入ってたんだろうな〜と思い浮かべながら、もう一度読んでみたい。復刊したらね↓
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訳者の小泉保さんの著作↓
- 作者: 小泉保
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 1999/03
- メディア: 単行本
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フィンランドにモンゴロイドを思わせる顔立ちの人がいるのをTVで見たときから興味があったし、最近読んだこれ↓
- 作者: David Colbert
- 出版社/メーカー: Puffin Books
- 発売日: 2002/08/01
- メディア: ペーパーバック
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あとこれ↓
- 作者: キルスティマキネン,Kirsti M¨akinen,荒牧和子
- 出版社/メーカー: 春風社
- 発売日: 2005/05/01
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- 登場人物
個人的にはポホヨラの女主人(歯抜けばばぁのロウヒさん^^;)が気の毒。もともとサンポは、娘の結婚の結納(?)に貰った物だし、その娘は、婿殿の過失じゃないにしても殺され、妹も鴎にされて、サンポまで奪われて踏んだり蹴ったり。
ワイナミョイネンは、イルマリネンにサンポを造らせて娘は自分のものにしようなんで虫が良すぎるんじゃない?(娘がイルマリネンを選ばなかったら、違ったバトルに展開したかも)それにしても敵対してたにしては、カレワラの男は誰も彼もポホヨラの乙女を嫁に貰いたがって、よほど別嬪さん揃いだったのか?それとも持参金が多かったとか…
レンミンカイネンは乱暴で自分勝手だけれど、なんとなく憎めない。マザコンでむら気で、ちょっと抜けたところが人気の秘密だったりして。
- リョンロットさん
19世紀当時スウェーデンの属領からロシアへ割譲されたフィンランドは、国家や民族意識が芽生えてきた頃だったそうな。医学生兼文学者であったリョンロットは、各地の口承民話を集めて民族叙事詩を編纂。口承の常として異聞や辻褄の合わないものをリョンロットなりに編集して世に送り出したんだって。きっと民間伝承の神話や伝説を集めるって骨の折れる仕事なんだろうな〜。それ以上に楽しみも大きいに違いない(^^)
「同じ内容の歌が歌い手によって別の話になっているとき、それぞれの知識をそれぞれに表現するのだから、どちらが正しいなんで判定できない。リョンロット自身は誰よりもたくさんの歌を覚えて、彼等に負けない歌い手だから、彼が最も適切だと思えるように編集しても良いだろう」と言ってたそうだ。
これって、膨大な資料からシルマリルその他をまとめた、クリストファーさんの作業と通じるところがあるようだ(もっともクリストファーさんは、父上の仕事を出来るだけ正確に伝えようと努力をされているけれど)