オテロ

beruthiel2008-12-15

1976年 スカラ座

ジャケットのドミンゴさんにギョッとして長い間迷ってたもの(どこかに指名手配写真みたいと書いてあった^◇^;;;)だからクライバーさんだけアップにしておこう(^◇^;)→
それに、シェークスピアの「オセロ」って好みじゃないし…部下の奸計に嵌って嫉妬に狂い、愛する妻を殺害なんて、アホなオッサン。。。心理作戦で人を陥れるときの参考にはなるかも←「疑心暗鬼で自己破滅させる方法序説(イアーゴ著)」(;^_^A

VERDI : OTELLO [DVD]

VERDI : OTELLO [DVD]

これ、例によって記録嫌いのクライバーさんのせいで、正式に収録されたものじゃないそうな。TV録画の海賊版として出回ってたのを、DVDにして商品化にあいなったわけ。だから音や画像に不満があるとの意見も。。。クライバーさんを観るために手に入れたんだから、そんなことお構いなし(^0^)/
本人は自分の海賊版を手に入れて悦に入ってたそうな。そういう面も好きだよ、クライバーさん♪

  • キャスト

オテロヴェネツィアキプロスの総督、ムーア人):プラシド・ドミンゴ(T)
ヤーゴ(オテロの旗手):ピエロ・カプッチッリ(Br)
デズテモナ(ヴェネツィア貴族の娘、オテロの妻):ミレッラ・フレーニ(S)
カッシオ(オテロの副官):ジュリアーノ・チャンネッラ(T)
ロデリーゴ(ヴェネツィア貴族):ダーノ・ラッファンティ(T)
ロドヴィーコヴェネツィアの大使):ルイジ・ローニ(Bs)
モンターノ(キプロスの前総督):オラツィオ・モーリ(T)
エミーリア(デスデモナの侍女、ヤーゴの妻):ジョーネ・ジョーリ(Ms)
伝令:ジュゼッペ・モレージ(Br)

  • あらすじ

・第一幕
トルコ艦隊との戦勝祝賀会。ヤーゴは、オテロが自分を差し置いてカッシオを副官としたので、復讐を決意する。カッシオを泥酔させて不祥事を起こさせ、オテロが彼を解任するよう仕向ける。
・第二幕
落ち込むカッシオに、デズデモナに泣きつくよう奨める一方、オテロにデズデモナとカッシオの仲を讒言。
カッシオの取りなしをする妻に、いらだちを隠しきれないオテロ。払いのけたハンカチをエミーリアが拾う。それを奪ったヤーゴは、デズデモナとカッシオの不倫の証拠を捏造。
・第三幕
ヴェネツィア大使が到着し、オテロヴェネツィア帰還とカッシオの後任を告げる。
妻の裏切りを信じ込んでいるオテロは、大使の面前で妻を罵倒。
・第四幕
寝室にて、悲しみのデズデモナはエミーリアに、自分が死んだら花嫁衣装を着せてくれるよう懇願して床につく。そこへ現れたオテロが不義を詰問。否定する妻を絞殺。
駆けつけたエミーリアが、ハンカチの真相と夫ヤーゴの陰謀を明かしたが、時すでに遅し。絶望のオテロは自刃して果てる。

  • 緊迫した舞台

ドミンゴさんの熱唱も迫力だったけど、カプッチッリの厭らしさが最高にス・テ・キ(^0^)/
最初っから、ぶっ飛ばしそうな序曲と導入部。字幕なしだけど、ぐいぐい引き込まれてしまった。。。事前に対訳をチェックすべきだったかも(^^ゞ

  • 反対派と賛成派

当時、スカラ座のシーズン初日はイタリア人指揮者と決まってたそうな。ところがこの年、オーストリア人のクライバーさんが振ることになったので、反対派が野次って妨害。クライバーさんはタクトを置こうとしたけれど、賛成派の声援に励まされて敢然と振り始める場面はドキドキしてしまう。
若々しくてナイーブ。カーテンコールを待つ姿も映ってて、少々画質が悪くてもモノラルでも得した感じ。
しっかし、英語字幕さえない家庭用ビデオを、よくぞ商品化したもんだ。どこぞの関係局の倉庫に眠っている正規盤が日の目を見たら、やっぱり買うかもしれない。。。いやいや、あやしげな海賊盤でもクライバーさんなら、手に入れたい!←完全に幽鬼化(;^_^A