声の種類(男声)

裏声(ファルセット)で女声並の高い声で歌う18世紀のカストラートの音域。
カストラート」とは去勢歌手のこと。驚異的な歌唱力で、なかにはソプラノまでいた(O_O) 歌舞伎の女形のように、当時はモテモテだったそうな。しかし、その不自然さ(生物学的&道徳的)のため、カウンターテナーや、女声のズボン役に取って代わられたんだって…以後女声のために書かれた、素敵なズボン役も多数生まれた(メゾ・ソプラノの項参照)

・レジェロ
コロラトーラの技巧もこなす。
王子、貴族…「セビリアの理髪師」のアルマヴィーヴァ伯爵。
・リリコ・レジェロ
恋する男…「愛の妙薬」のネモリーノ、「リゴレット」のマントヴァ公爵。
・リリコ
叙情的な歌唱。ほとんどのテノールのキャラクター。
・リリコ・スピント
輝かしく、強靱な声。
運命に翻弄される男…「カルメン」のホセ、「アイーダ」のラダメス。
・ドラマティコ
厚みのある声で、劇的な表現。
情熱的な男…「オテロ」のオテロ、「道化師」のカニオ。
ワーグナーの英雄テノールを「ヘンデルテノール」といって、この声質に属す…ジークフリート、トリスタンなどの若い英雄。

悪役(「トスカ」のスカルピア、「ローエングリン」のテルラムント)や喜劇的な役(パパゲーノ、「理髪師」のフィガロ)など、いろいろ(^^)
・リリコ(カンタンテ)
叙情的な表現…「フィガロの結婚」のアルマヴィーヴァ伯爵、ドン・ジョヴァンニ
・ドラマティコ
劇的な表現…リゴレット

  • バス

大酒飲み(「ファルスタッフ」のファルスタッフ、「ばらの騎士」のオックス男爵)などのオヤジ役(^◇^;)
ドラマティコは、最も低音域で、深い声で劇的。なかでも、プロフォントは荘厳な雰囲気で、ザラストロ、メフィスト・フェレス、ボリス・ゴドノフなどはこの範疇。


…以上、現段階でわかっていることを、昨日から羅列(見たことも聞いたいたこともないタイトルが多数)ひとつわかったことは、各音域の境界はわりと曖昧なところがあるみたい。声の高低も大切だろうけれど、その人独自の雰囲気なども加味されて配役が決まるんだと思う。劇の解釈にもよるんだろうな〜。。。もっとわかったことがあれば、あらためて追加予定。