アイスランド人のサガ11

  • <北地区>グレティルのサガ

無口で荒っぽく、喧嘩早い性格のグレティルは、良い動機も悪い結果しか呼ばないという不運に取り付かれた人間で、力と勇気をそなえながら、運命には逆らえず、次から次と破局へ駆り立てられ、ついには凄絶な死を遂げる。
彼は996年に北地区のビョルグで生まれ、ソーリルの子らを焼討ちにした件で追放となり、悲劇的な追放者の生活を送り、1031年にドラング島で殺された。
その200年後に、この破壊的剛勇詩人の死への同情から、空想的モチーフでふくらませ長いサガに仕立てたそうな。追放者の生涯をロマンチックかつメルヒュン的に飾って、五大サガの一つに数えられている。
こういうタイプいるよね。可哀想な大男ってかんじ。(図書館で借りて読みましょう^^;)