王のサガ1

  • ヘイムスクリングラ

「ヘイムスクリングラ」とは「世界の輪」という意味…古くは「ノルウェー王のサガ」と呼ばれていた。膨大な資料からほんの一部を紹介…と書いてある(^^;)
・ハールヴダン黒王の妃ラグンヒルドは予見の才があり、ある時夢を観た。肌着に刺さった棘が全ノルウェーを覆う巨木に生長し、その根は大地に張り、幹の根元は血のように赤く、中ほどは美しい緑で、枝は雪のように白かった。彼女の子はハラルド美髪王。
・ハラルド王はハルダカンダのエイリーク王の娘ギューザに求婚するが、姫は全ノルウェーの支配者にならぬうちは妃にはならぬと答える。その言葉に、奮起して全ノルウェーを貢納、歳入、支配共々我がものにせぬうちは、髪を刈りもくしけずりもせぬと誓う。ぞの後ハヴルスフィヨルドで大勝利を収め、十年間のばした髪をラグンヒルド候に刈らせた。候はハラルドに「ハールファグル(美髪)」の名を贈る。王を見たものは皆、その名がふさわしいと思った。
・ゴング・フロールヴは西海を荒し、ヴァラランド(フランス)に上陸。そこへノルマン人を定住させたのでノルマンディーの地名が出来た。彼の子孫から英国王ヴィルハールム(ウィリアム)が発した。
・ハーコン善王:キリスト教改宗を薦める彼に異教徒の反対が強く、フラズ候シグルズが行う古来の風習、血の供養の際に血の杯に王が十字を切ったのを見とがめられ、候がトールに捧げる印だと弁解して人々の怒りをおさえた。
・その他オーラーヴ聖王、オーラーヴ静閑王、ハラルド苛烈王の話などが続く…那須与一ウィリアム・テルによく似た話も満載…興味のある方はお読みになってね(手抜きどす^^;)