ドン・ジョヴァンニ

beruthiel2009-04-30

2006年5月14,16,18日、スイス、チューリヒ歌劇場にて収録
画像は(たぶん)同じもののDVD
どこかで見たことのあるジョヴァンニさん
…と、思ってたらパパゲーノじゃないの\(◎o◎)/!
女王様が凄過ぎだったので、影が薄かったわね〜(^_^;)

  • キャスト

ドン・ジョヴァンニ:サイモン・キーンリーサイド
レポレルロ:アントン・シャリンガー
ドンナ・アンナ:エヴァ・メイ
ドンナ・エルヴィーラ:マリン・ハルテリウス
ツェルリーナ:マルティーナ・ヤンコヴァ
マゼット:ラインハルト・マイア
合唱:チューリヒ歌劇場合唱団
管弦楽チューリヒ歌劇場管弦楽団
指揮:フランツ・ウェルザーメスト
演出:スヴェン・エリック・ベヒトル

  • 現代風の設定

衣装やセットに違和感があったのは、シエピorアレンのジョヴァンニを観過ぎたせいかな?それに、歌詞と状況にギャップがあるような場面もいくつかあった。
大邸宅のホールか、ホテルのパーティ会場のような所で繰り広げられる人間模様。これはこれで、抽象的でいいのかも。背景の群像のスタイルの良さは抜群だし。。。最後の場面で、積み上げたシャンパングラスが、落ちて割れないかとヒヤヒヤ(笑)
騎士長の石像が、呪いの人形っぽいのになってたので、ビックリ。しかも小さいの…なんかチャチ。巫女さんみたいなのも要所要所に出没して、偶像を断固拒否するジョヴァンニの潔さを表現したかったのか?
最終章でのプレゼントの包みは、ジョヴァンニの形見?(^◇^;)

  • スパゲティを手づかみで食べないでね

キーンリーサイドさん(最初はしょぼくれたパパゲーノと重なってしまったけれど)現代風なドン・ジョヴァンニ。若くて不遜なのは良いのだけれど、もう少し重みがあるほうが好み〜。胸が厚いのはわかったから、やたら裸になるのはやめて欲しい…気品というものがあるんでないかい?わしづかみスパゲティも野性的というより、お里が知れますわよ!
ドンナ・アンナのジョヴァンニに惹かれる深層心理がよくわかる演出。。。マッチョ風オッターヴィオの一途さが、未来を暗示しているようで気の毒。エルヴィーラのマリン・ハルテリウスは適役。ツェルリーナはもう少し初々しさがあったほうがよかったかも。
…なーんちゃって、いっぱしの批評家気取り(^^ゞ