イル・トロヴァトーレ

ヴェルディ 歌劇《イル・トロヴァトーレ》 [DVD]

ヴェルディ 歌劇《イル・トロヴァトーレ》 [DVD]

トロヴァトーレとは吟遊詩人のことね(^^)…一番格好よかったのは、指揮のカラヤンだったりして。
復讐の因縁話と三角関係が絡まって、主役四人のうち三人が死んでしまう(0_0)
コッソットさん素敵…魔女みたいに凄みがあった♪愛憎相反する内面の葛藤が真に迫ってる。。。たぶんこの両方のどちらかを、決めかねておいでのようだったわ(^_^;
カップッチッリさんは、不世出のバリトンと言われてるらしい。。。まさか「魔王」を歌ってくださらないでしょうね?
この歌劇、四人(五人かも)の高度の歌唱力が必要なんだそうな。

  • 主な登場人物

アズチューナ(ジプシー女):フィオレンツァ・コッソット(MS)
マンリーコ(その息子、吟遊詩人):プラシド・ドミンゴ(T)
レオノーラ(公爵夫人の女官):ライナ・カバイヴァンスカ(S)
ルーナ伯爵(↑横恋慕):ピエロ・カップッチッリ(Br)
フェルランド(伯爵の従者):ヨセ・ファン・ダム(Br)

  • あらすじ

・第一幕(伯爵家)
フェルランドが昔の凄惨な事件を語る(歌う)…初見のとき、この方が伯爵かと思った(^^ゞ
伯爵家には二人の息子がいたが、ジプシー女が弟君に呪いをかけたとして火あぶりになった。ところが刑場の灰の中から赤ん坊の骨が見付かった。処刑されたジプシーに娘がいたが、行方不明。ルーナ伯爵は、兄のほうね。
城の庭園にて、ルーナ伯爵とレオノーラとマンリーコがかちあい、決闘となる。
・第二幕(ジプシーの野営地)
アズチューナが「昔母親が火刑に処されたとき伯爵の息子を盗んで火に投じたが、気が動転していて間違えて自分の息子を殺してしまった」と語る。マンリーコは「え〜!じゃおれは誰の子?」と聞くが、「おまえは私の息子だよ。お祖母さんの仇を討っておくれ」と丸め込まれる。
レオノーラはマンリーコが決闘で死んだと思って修道院に入ろうとするが、ルーナ伯爵に阻止される。そこへマンリーコがあらわれ、彼女を救出。
・第三幕
アズチューナは捕らえられ、例の火あぶりジプシーの娘であり、マンリーコの母親であることがばれる。マンリーコは結婚式の最中にそれを聞き、救出に向かい、お縄となる。
・第四幕
レオノーラは、マンリーコの命と引き替えに我が身を差し出すと、伯爵に約束。隙を見て毒をあおる。
牢にて、解放されるマンリーコはレオノーラの裏切りをなじるが、毒が回ってきた彼女は腕の中に倒れる。伯爵は騙されたと知り、マンリーコを処刑する。アズチューナは「あれはおまえの弟だよ!。。。母さん、復讐を成し遂げたよ!」と叫んで息絶える。

  • 熱唱だらけ

ソロも重唱も聴き応え充分。アズチューナの「炎は燃えて」が最高♪マンリーコのテノールも素敵だけど、伯爵さんの歌が良い味出してる。。。とても悪役とは思えないような、純粋な愛の歌を朗々と(@o@)
陰惨なストーリーで、一番損したのはマンリーコだよね…テノールって、華やかなわりにはヘタレ役が多いな〜(>_<)ヽ