「こうもり」

最初はオペレッタ

ヨハン・シュトラウス2世「こうもり」 [DVD]

ヨハン・シュトラウス2世「こうもり」 [DVD]

TVの録画と思うけど、たぶんこれと同じもの。知らなかったけれど、第一級の名演奏なのね♪
一回目のときは、初心者のくせに下調べもせずにいきなり本番を観たので、こっちまでこうもり博士の術策にはまって、こんがらがってしまった…なんとギャグ満載の、シッチャカメッチャカのストーリー(笑)
経済不安のなか、爛熟期が終わる兆しの見えてきた、当時のウィーンの狂乱を反映してるんだって。。。飲んで騒げば憂さを忘れる!
カルロス・クライバーさんの、指揮をするのが楽しくてしょうがないって姿がまた良いな〜(^^)
バレエを観た後なので、アイゼンシュタインの体型と好色オヤジっぷりには笑ってしまった。

  • 主な登場人物

アイゼンシュタイン(銀行家):エバハルト・ヴェヒター(Br)
ロザリンデ(その妻):パメラ・コバーン(S)
アデーレ(小間使い):ジャネット・ペリー(S)
ファルケ博士(こうもりさん):ヴォルフガング・ブレンデル(Br)
フランク(刑務所長):ベンノ・クッシェ(Br)
オルロフスキー公爵(ロシア貴族):ブリギッテ・ファスベンダー(MS)
ルフレート(ロザリンデの昔の恋人):ヨーゼフ・ホプファーヴィーザー(T)

  • あらすじ

・第一幕(アイゼンシュタイン家)
アイゼンシュタインは、役人を侮辱した咎で刑務所に行かなければならない。ファルケ博士は、その前にオルロフスキー公爵の夜会に行こうと誘う。アデーレも姉に誘われ夜会に行くため、伯母の看護の名目で一晩暇をもらう。ロザリンデに会いに来たアルフレートは、主人と間違われ刑務所長に連行される。
・第二幕(オルロフスキー公爵の夜会)
アイゼンシュタインはフランス貴族ルナール、フランクはフランス騎士シャグラン、アデーレは女優オルガの触れ込みで夜会へ。ファルケは、オルロフスキーに「こうもりの復讐」という余興をお目にかけると耳打ち。偽フランス人の二人の掛け合いは、爆笑もの。
ロザリンデが仮面を付け、ハンガリーの貴婦人として登場。妻とは知らずにアイゼンシュタインは口説きに掛かる。ロザリンデは浮気の証拠に、懐中時計を手に入れる。
・第三幕(刑務所)
酔っぱらい看守フロッシュ(台詞のみ)が可笑しい。出頭したアイゼンシュタインは、すでに自分が牢に入ってると聞いてびっくり。弁護士に変装して真相を探る。ロザリンデは、アルフレートとの顛末を、当のアイゼンシュタイン弁護士に相談して、お互いの浮気をののしり合う。
そこへファルケが登場して、以前にアイゼンシュタインに恥をかかされた仕返しに、自分が仕組んだお芝居だったと告白。
オルロフスキー公爵は、アデーレの才能を認め、女優になる後ろ盾になってやると約束。アルフレートは、なんかへんだけど、まぁいいっかと納得。最後にシャンパンの歌で、フィナーレ。

  • よく聴く曲がいっぱい

「こうもりワルツ」「シャンパンはワインの王様」…etc.二重唱や、三重唱も陽気で良いけど、ロザリンデの「チャールダーシュ」が一番好き♪
バレエほど派手ではないけど、ウィーン風フレンチカンカン(ウィンナカンカン?)は、オッフェンバックな曲だった。。。「天国と地獄」も機会があれば観てみたい(^^)