アイスランド人のサガ13

親子二代にわたる確執と和解を扱ったサガ。親のブロッド・ヘルギは向こう見ずで傲慢。このビャルニは平和的で和解を好む。
・ヘルギの隣人のスヴァルトとスキージの争い。スキージを殺してスヴァルトは追放になるが、付近の家畜に被害を与える。これを聞いたヘルギがスヴァルトを斧で斬り殺す。スヴァルトは死ぬ前に呪いをかける。
・ヘルギはゲイティルと仲が良かったが、ノルウェーからやって来て殺されたフラヴンの財産を巡って互いに疑い合うようになる。その後も行き違いがあって、いがみ合うようになる。
・ついにヘルギはゲイティルに殺され、ビャルニは賠償金を貰うが、継母にそそのかされて仇を討つ。殺した途端に後悔。
・ゲイティルの子ソルケルが帰国したとき、ビャルニは和解を申し出るが、ソルケルは拒否し、復讐の機会を窺う。ボズヴァル谷で両派はぶつかり、二人とも負傷。医師のソルヴァルズがビャルニを治療し、彼の願いでソルケルも治療。
・傷は治ったが、ソルケルは干し草の不足から家畜を殺さねばならなくなる。ビャルニは援助を申し出、ソルケルは妻に諭され、仲直り。ビャルニはゲイティルの死の賠償金を払う。
・ソルケルは偉大な首長になったが、老年に窮乏しビャルニの援助を受けた。ソルケルの子孫から名士が多数出た。