アイスランド人のサガ1

エギルの叔父ソーロールヴは武勇優れ真義も厚く、ハラルド金髪王の信頼を得た。その栄誉栄華をを妬んで讒言するものがあり、王に殺されてしまう。父クヴェルドウールヴと兄スカラグリームは復讐に王の腹心の部下を討って、アイスランドに逃れる。
・クヴェルドウールヴは船上で死に、スカラグリームがアイスランドに上陸。結婚し二人の息子が生まれる。弟の名を取ったソーロールヴとエギル。ソーロールヴは丈高く容貌も美しく、文武両道に優れていた。エギルは巨漢で、禿頭で醜男。彼は三才でケニングを使った詩を創って人々を驚かせた。
エギルは兄と共にノルウェーに渡り、以後アイスランド切っての英雄とされる豪快な海外の生活が始まった。
ノルウェー王家との不和は改善されず、ヴァイキング行で数々の冒険。波瀾万丈の生涯ですな。「アイスランドサガ」に詳しく載ってるので割愛(^_^;)←チャンスがあったら読んでね(チャンスがあったら、いつか書きます^^;)
エギルの晩年はあまり幸せじゃなかったみたいだけれど、哀調だだよう長篇詩「ソナトレク(子を失いて)」はゲルマン文学の中で最初の傑作に数えられるそうだ←息子の不慮の水死を悼んだ父親の悲哀を吐露した絶唱。その他「首の身代金」「荒海讃歌」「アリンビョルンの歌」などにより、アイスランド第一の詩人。
・彼のヴァイキング行は、ロシアから英国まで及び、不退転の態度、卑劣な敵に対する徹底した復讐、一族親友のための命を賭しての戦い、愛児を失った悲しみに食を断って死を願う激しさ…エギルの圧倒的な個性で、数多いサガの中で「ニャールのサガ」と並んで最高傑作と呼ばれているそうな。
・つまり、「エギルのサガ」と「ニャールのサガ」は読む必要があるってことだな?